12'03/31
アロマとストレス~その1『嗅覚と脳』
前回の「aroma topics」からの続きになります。
『嗅覚と脳』
アロマテラピーといえば嗅覚、、というのは頷けるのですが、脳!?そう思われたかたも多いはず。
私たちの嗅覚と脳は密接に関わっていて、その仕組みを理解することでアロマテラピーがストレスケアにいいのがもっとうなずける、そしてアロマテラピーを好きになる人がもっと増えるのでは、そう思いましたので今回はちょっと難しいお話になってしまいますが最後までお付き合い頂ければと思いマス(*^_^*)
私たちは五感によって身の回りの状況が脳に伝えられ脳がこれを判断し必要な行動を指令して身体を動かしています。
そんな五感の中で嗅覚はもっとも原始的な感覚。食べ物の良し悪しの判断など生命維持に重要な役割を果たしています。
また私たちがにおいを嗅いだときにそれが何かを認識する前に、そのにおいが好きか嫌いか快か不快かといった感情が先に起こります。それは嗅覚の刺激は他の感覚と異なり”大脳辺縁系に直行する”、からなのです。
では大脳辺縁系とは??
人間の脳は大脳、小脳、脳幹から構成されています。大脳辺縁系は大脳の一部で大脳は知的活動を営む新皮質と本能活動、情動に関する古皮質の二つに分かれるのですが、大脳辺縁系は古皮質に属すため情動脳とも呼ばれています。さらに大脳辺縁系には快・不快・恐怖など情動をひき起こす扁桃体、記憶の中枢の海馬、そしてニオイの信号を脳に伝える嗅球・嗅索が含まれるため香りの刺激は大脳辺縁系に直行するのです。
視覚や聴覚が新皮質でそれが何かを認識してから大脳辺縁系に伝わるのに対し、嗅覚は新皮質の認識を待たずに直接辺縁系に伝わるため、そのニオイの識別の前に快不快といった反応が生じるのです。
つまりつまり
精油のいい匂いを嗅いでリラックスしたり元気になったりするのは嗅覚が、上記のように情動的活動をする大脳辺縁系と密接だからなのです!
そして、もう一つ。私たちの体には私たちの意思とは無関係に生命維持に必要な機能をコントロールする自律神経というものがあります。加えてホルモンを生成する内分泌系と病原から人体を守る免疫系、これら三つは私たちの体を守る為に連携して働いていますがこの働きを支配しているのが脳なのです。ストレス源を大脳辺縁系が不快や恐怖に感じその信号が脳幹に含まれる視床下部に伝わるとこの三つの働きに異常が生じストレス症状が起こります。そんなときアロマテラピーの精油の香りを嗅ぐとその香りの信号が嗅覚から大脳辺縁系を経て脳幹の視床下部に伝えられ、この乱れた自律神経を整えてホルモン分泌など身体機能を調節するというのがアロマテラピーがストレスケアにいいというゆえんなのです(*^_^*)
ちょっと、、分かりずらいかもですね^^;
アロマテラピーにはただいい香りをかいでリラックスするだけではない奥深さがあるということでございます!(^^)!
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星 奈緒美