21'06/26
香りと脳
久しぶりに石鹸を使ってみました。
自分がこどもの頃、お風呂で手ぬぐいで体を洗うおじいちゃんおばあちゃんの姿をふと思い出す、そんな懐かしい感じの匂いがしました。
このように匂いを嗅いで何かを思い出したり、好き嫌いなど何かの感情が起きるのは嗅覚と脳のしくみにあり、ここにアロマテラピーのメカニズムがあります。
鼻から入った香りの成分は電気的信号に変わり、脳の大脳辺縁系に伝わります。大脳辺縁系は感情や欲求などの情動に関与します。また大脳辺縁系には海馬といって学習したことを貯蓄したり、思い出を残したりなどの役割を担う記憶の中枢も含まれます。そして、大脳辺縁系はニオイの信号を脳に伝える嗅球・嗅索が含まれるため香りの刺激がダイレクトに伝わります。そのためニオイが何か識別する前に快不快といった反応が生じるのです。香りをキャッチする嗅覚が情動的活動をする脳の大脳辺縁系と密接である、その特性を活かしたものがアロマテラピーです。
石鹸の香りが呼び覚ました記憶
遠い日のノスタルジア
私のアロマテラピーな瞬間でした。
麻布十番プライベートアロマサロンh.touch
星 奈緒美